こんにちは。 「totomeのパチンコ記録」へお越しいただきありがとうございます。
前回の第67話では、プロレスⅡの87番台で千円あたり37回転という素晴らしい回りに出会い、大満足の快勝を収めたお話をお届けしました。
前日の心地よい余韻が手のひらに残るなか、少し浮かれた気分で朝一からP店のドアを開けたところから、今回の物語は始まります。
思わぬ好スタートから一転して、自分の心の油断が引き起こした大きな波乱の記録です。
1. 期待と現実のギャップ、朝一のP店で見落とせない台探し
前日の快勝からの「閉め」への落胆
前日に『プロレスⅡ』の87番台で気持ちのいい勝ちを収め、千円あたり37回転という抜群のまわりの温もりが残ったまま、少し浮かれた気分で朝一からP店のドアを開けました。
いつも通り、まずは三洋のプロレスⅡのシマから探索を開始します。
この機種は他の機種よりも釘のわずかな変化が見落としにつながらないよう、丁寧に1台、1台を見て歩くのが私の鉄則です。
しかし、昨日とは打って変わって、どの台のヘソ(命釘)もきれいに閉められているのが一目で分かりました。
前日にお世話になった87番台の前に立ってみましたが、こちらもご同様です。
ガッツリと別人の顔をしてしまっており、打てるレベルにない台になっていることは明らかでした。
各シマの巡回と、打てる台がない焦り
ここは一旦スルーをして、各シマを一周りして全体の様子を見てみることにしました。
『黄門ちゃま2』のシマを見てから、『フィーバークィーンⅡ』のドラム画面を眺めますが、どいつもこいつもホールのやる気を感じられるような台は1台も見当たりません。
どの角を曲がっても、期待値が見いだせない、論外の調整ばかりが目につきます。
自分ルールを発動することもできないレベルの台ばかりのオンパレードに、思わず頭を抱えたくなる心境でした。
再度、プロレスⅡのシマに戻り、自分の見落としや思い込みがないかもう一度よく見てから、ホールを出て他店の下見に行くこととしようと考えました。
しかし、店内を徘徊しているうちに、他のお店に移動したところで、同じように厳しい回りしか望めない台を打つくらいなら、移動の時間や手間を考えるともったいない。
ここはP店で多少の試し打ちをしてからでも遅くはないのではないか、という気持ちに変わっていきました。
2. 自らのルールと、102番台との出会い
自分自身の台選びの基準
ここで、私がこれまでの経験から決めている台選びの基準について、少し触れておきたいと思います。私は日頃から、台のまわりを3つの段階に分けて考えています。
- Aクラス(千円で35回転以上):常にこのクラスを狙ってホールに通う、最優先の台。
- Bクラス(千円で30回前後〜32回転):期待値は下がりますが、Aクラスばかりを狙っていると台にあぶれて稼働日数が上がらなくなります。まぐれの要素が高くなってしまうので、自分のスタイルとしては本当は打ちたくないのですが、打たざるを得ないレベルです。
- Cクラス(Bクラス未満の回転数):これは打っては行けないレベル。
さらに、Bクラスの台を触る場合は「1万円打って駄目なら帰る」という1万円ルールを自分に課して、日々の戦いに臨んでいました。
102番台を選んだ理由
なんとかBクラスのレベルの台を見つけ出そうという目線で見回していくと、102番台の風防に目が止まりました。
30回転は厳しいかもしれないが、28回転から、うまくいけば29回転くらいはあるのではと感じたので、まずはこの台に陣を取ってみることにしたのです。
最初の500円でパタパタと14回転から15回転まわったので、追加でさらに500円をサンドに入れ、打ち進めてみることにしました。
雰囲気だと30回転前後はあるかもと思わせる回りですが、これは単なる最初のムラ(上ブレ)かもしれないと、視野に入れながら慎重に回転数をチェックしていきます。
3. わずか2,000円からの幸運、モーニング無制限札の威力
58回転目の確変「7」と無制限札の価値
そうして回転率に気を取られているなか、わずか58回転目で1回目の初当たりを引き入れてくれたのです。それも確率変動である「7」図柄でした。
三洋のドット画面機であるこの機種は、「1」「3」「5」「7」が確変図柄でその4種類で当たれば次回までの確率変動に突入します。
この時点で2連チャンは確定です。現金投資もわずか2,000円で済んでいます。当然、P店のルールである開店から1時間以内に大当たりしているので、モーニング無制限札も頂いている。
最高の滑り出しだと言えました。
いつも、換金ギャップがある中で打っている以上、持ち玉が尽きるまで持ち玉遊技が出来ることは、打ち手にとって一気に有利な状況を作った形となります。
ハマりのない展開と、じわじわ増えるドル箱
確変中の大当たりは、193回転目に単発図柄の「0」を引っ張ってきてしまい、2連チャンで終了となりました。それでも手元にはしっかりと2箱のドル箱が残っています。
ここからの作戦としては、まずは持ち玉が全て尽きてしまう手前の、ドル箱の底に3,000円分くらいの玉を残した状態で、今日のプラス収支を確定させて帰る、というラインを決めて打ち続けることにしました。
ここで止める理由も見当たらないので続行してみると、次の当たりはわずか82回転目で、単発の「RING」図柄が揃います。
さらにそこから14回転という早さで「6」で当たり、続いて119回転目には「0」と、単発ばかりではあるものの、早い段階での当たりが立て続けに押し寄せてくれました。
持ち玉は順調に増えていきます。ここで、1箱持っていかれ足元からドル箱を手元に上げてしばらくした337回転目に「0」で当たってくれました。
単発ではあるが大きなハマリに持っていかれなかったことが、まだ戦えると私の心を奮い立たせた。単発4連続となったのでそろそろ確変が欲しいところだ。
その希望がかない、7回目の大当り時に確変図柄の「7」で当たってくれた。
6回目の単発当たりから191回転目の出来事でした。ここも250回転目に「6」の単発で2連チャン止まり。その後、43回転目に「5」の確変図柄で引き戻したような形になってくれた。
確変中には程よくハマって出玉の微増を楽しみたいとこだが、100回転目で簡単に単発の「WIN」で当たり、またもや2連チャンで終了です。
ここまで、大きなハマリも無く順調に出玉を伸ばして行きました。
手元のドル箱の玉を半分くらい使った143回転目で単発の「6」が来てくれました。順調です、ハマらないことが一番です。
4. 有頂天の代償、回らない台を回し続けた油断
「閉店までいける」という大きな勘違い
しかし、ここから様子が変わり、1箱分の出玉を入れても当たりません。
これは、ヤバいのか?と過ぎる気持ちを振り払い、恐る恐る2箱目を入れることにしました。
ここも2箱目の半分くらい入れた480回転目で大当り。なんとか止まってくれたのです。
それも、ありがたいことに確変図柄の「3」です。
この確変によるセットを消化し、2連チャン終了後の40回転におまけ的な単発「GONG」を連れてきてくれた。
今日はこのまま閉店までいけるんじゃないの。などとこの時点で私は完全に有頂天になっていました。
回らないのに調子に乗りすぎ最後に鉄拳制裁を喰らう
そうです。私はこの台が回らないということをすっかり頭から抜け落ちていたのです。
14回目の単発当たりが終了後、次の大当たりを求めて続行です。回らない台の辞め時など吹っ飛んでいました。
もう、閉店までドル箱タワーに埋もれている自分の姿しか見えていなかったのです。
こんな調子で打っているので手はもう止まりませんでした。
その間ドル箱が1箱また1箱と溶けて行きます。気がつけば4桁のハマリに突入していました。
そこで初めて私は「ハッと!」気づきました。しかし、もう後の祭りです。引き返すことは出来ない状況に落ちていました。
とにかく、ここを当てなければ帰れない、辞められない。
という思いでせっせと回らない台に玉を入れ込んでいきました。
やっと大当りが引けたのは1,194回転目のことでした。揃ったのは単発の「RING」図柄です。
やってしまいました。それから210回転まで打ちましたが16回目の当たりを引くことはありませんでした。
1月24日:実戦データ(機種:プロレスⅡ・102番台)
- 稼働時間:11.0時間
- 総回転数:3,557回転
- 大当り回数:15回
- 大当り確率:1/237.0
- 確変突入回数:4回(2連チャン4回)
- 回転率:通常時 29.0回転/千円前後
【レトロあるある:朝一のロケットスタートと「この台いける」という錯覚】
◆ 一般客の目線
わずか千円、2千円で朝一番に大当りを射止め、おまけに確変まで飛んできた瞬間は、「今日の俺はツいている!」「閉店まで出っぱなしになるかも」と誰もが浮き足立ってしまいます。
最初の勢いだけで台のポテンシャルを信じ込み、その後のハマりでドル箱を呑まれていってもなかなか席を立てなくなるのは、パチンコファンなら誰もが一度は経験する道です。
◆ プロ(totome)の目線
モーニング無制限札を早々に獲得し、持ち玉で順調に初当りを重ねている最中は、どうしても実際の「ヘソの開き」や「回転率の低さ」から目を背けがちになります。
出玉の波によって「回らない台」という本質が覆い隠され、勝っている安心感から打ち続けてしまう油断こそが、プロであっても陥る最大の罠と言えました。
【この日の実戦から学んだプロの金言】
◆ 出玉の波に惑わされず「実際の回転数」を直視する
どれだけ初当りが軽く持ち玉が増えていても、台のスペック(回転率)がBクラス未満(千円29回転前後)であれば、それは単なる「上ブレ(展開の偏り)」に過ぎません。
持ち玉に余裕があるときこそ、浮かれずに手元の回転率を冷静に計測し続ける客観性が求められます。
◆ 持ち玉遊技でも「辞め時」のルールを徹底する
持ち玉があるからといって、回らない台で4桁ハマりまで粘ってしまうのはプロとして猛省すべき立ち回りです。
現金投資だけでなく、持ち玉遊技の際にも「〇箱呑まれたら撤退する」「〇〇回転ハマったらヤメ」という明確な撤退ラインを設けて厳守することが、収支を安定させるための命綱となります。
1月下旬の総括:油断が招いた反省と専業としての糧
途中の台の勢いにノマれ回る台を打っている気分で打ち続けてしまい、102番台から「あまり調子にのるなよ」と、鼻で笑われ、最後の最後のに鉄拳制裁を食らった気分で夜9時にホールを後にしたのです。
結果的には投資が2,000円であったことで、笑って帰れる成績ではありました。
冷静に考えると今日の回りは29回転/千円前後でした。回らない台を回る台と同じように扱い打ちすぎてしまった自分の未熟さを露骨に感じた1日でした。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
次回、【第69話】厳冬の試練、大ハマリの黄門ちゃま2からリベンジを誓った13時間勝負(1995年1月下旬)では、今回の失敗から中1日を挟み、さらなる激闘へと身を投じます。朝一番から『黄門ちゃま2』で1,034回転という手痛い大ハマリを喰らって退店を余儀なくされた翌々日、釘が開いた『プロレス』での13時間に及ぶリベンジ勝負を振り返ります。
どうぞお楽しみに!

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