こんにちは。
「totomeのパチンコ記録」へお越しいただきありがとうございます。
前回の第31話では、勝ちにくいフィーバークィーンⅡを打ち続ける日々に強い危機感を覚え、現状を打破したい一心から、初めて触った新機種で運良く大当りを重ねた一週間の記録をお届けしました。
少しずつ見え始めた新しい動き。しかし、当時の私には、一度「打つモード」に入ってしまうと、自分で決めた投資制限やルールを自ら破ってしまう脆さがありました。
回らない台と分かっていながら深追いし、大ハマりの泥沼の中で自問自答を繰り返した、8月中旬の苦しい4日間の記録です。
8月17日(水)〜8月18日(木)妥協の失敗と読みの的中
全滅の釘と、甘い自分がもたらした無駄な時間
8月17日の水曜日。月曜日の良好な勢いに乗って、朝一番からP店のフィーバークィーンⅡのシマへと足を運びました。
しかし、台を見て歩くうちに強い失望感を覚えます。
今日の釘調整は、どの台も全く開いていない厳しい状態でした。完全に全滅です。
プロとして生きるなら、答えはすでに出ています。この時点で即座に店を出て帰宅するのが正しい判断です。
しかし、ここでまた自分自身の甘さが顔を出してしまいました。
「1万円だけなら感触を確かめてもいいだろう」
そんな安易な言い訳を自分自身にしながら、以前の戦いでもよく登場した378番台に座ってしまったのです。
この妥協が、一日の展開を大きく狂わせました。
この日は無制限札を掴む幸運にも恵まれず、大当りこそ14回引けたものの、そのすべてが単発という非常に苦しい展開となりました。
千円あたりの回りも全く安定せず、どこを見渡してもプラスの材料は一つもありません。
夜10時の時点でこれ以上の巻き返しは不可能と判断し、マイナス4,000円となったところで席を立ちました。
分かっていながら無駄な時間を過ごしてしまったという、強い後悔だけが残る結果となりました。
的中した読みと、一週間ぶりの安心感
翌日の8月18日、木曜日。
「月曜日にわずかに釘が開いたものの、水曜日にはすぐに閉められる」という最近のホールの傾向を踏まえ、私はある仮説を立てていました。
「もしかすると、今日あたりにもう一度開け直してくるのではないか」という読みです。
わずかな期待を胸に抱きながら、朝一番からP店へと入店しました。フィーバークィーンⅡのシマを確認すると、私の読みは見事に的中していました。
驚くほど大きな開きではありませんでしたが、383番台、378番台、508番台の3台の命釘が、昨日よりも明らかにひと回り大きくなっているのが目視で確認できたのです。
私はその中から、383番台を選んで勝負に出ることにしました。
生活を維持するために求める「千円あたり35回転」には到底届かない見た目でしたが、それでも31回転~32回転ほどはしっかりと回ってくれるだろうと予想しました。
実際に打ち出すと、ほぼ想定通りの挙動を示してくれたため、まずはホッと胸をなでおろしました。
最初の初当りは162回転目に訪れ、見事に無制限札も獲得することができました。
これ以上ない最高のスタートダッシュです。
その後はイメージ通りにドル箱が積み上がっていき、回りの状態も大きなムラなく推移していきました。
肝心の連チャンも4連チャンが1回、3連チャンが1回、2連チャンが3回と順調に重なっていきます。
中盤に少し停滞する時間帯はあったものの、深いハマりに苦しめられることもなく、夜の10時過ぎまでしっかりと打ち切ることができました。
最終的な大当りは23回。
ここ最近の厳しい環境の中では、久しぶりにストレスの少ない、納得のいく一日となりました。
8月20日(土)〜8月21日(日)崩れた自律と泥沼の激闘
崩れた自分ルールと、置き去りにされた投資制限
8月19日の金曜日は、都合によりお休みしました。
そして迎えた8月20日の土曜日。今週は月曜日と木曜日の2日間で大きなプラス収支を得られていたため、このまま打たずに週を終えても十分に逃げ切れる状況でした。
しかし、気持ちはすでに戦う体制に入っており、「いかない」という選択肢は自分の中に残っていませんでした。
昔からよく言われる「欲をかいても良いことはない」という言葉の通り、この判断が裏目に出ることになります。
いつも通りの時間にP店へ入店し、フィーバークィーンⅡのシマへ向かいました。
しかし、朝からまったく手応えのない、いつもの駄目なパターンをなぞるだけの立ち回りになってしまいます。
冷静に考えれば、今日のP店で粘る価値などどこにもないと判断できる状況でした。
それでも、一度入ってしまった「打つスイッチ」を止めることができません。
上限を1万円までと心に決めて372番台を打ち始めましたが、回りは千円あたり25回転ほどと論外の悪さでした。
2連チャンを含む7回の大当りを引いた時点で、これ以上の投資は危険と判断してようやく手を止めました。
いつもならここで帰宅するべきですが、今回は「今後を見据えて、新しい可能性であるフィーバーファンタジーを少し触ってから帰ろう」と考えてしまいました。
この時点で、朝一番に自分で決めた1万円ルールは完全に置き去りになっていました。
どうしても前回打った82番台の感触をもう一度確かめたかったのですが、見た目の調整は決して良くありません。
実際に打ってみると、こちらも千円あたり25回転ほどという厳しい回りでした。
しかし、打ち出すとわずか56回転という驚くほどの早さで初当りを引いてしまいます。
これが、さらなる不運の始まりでした。「持ち玉が飲まれたら即座に止める」という最低限の約束さえも無視して、現金を買い足し始めてしまったのです。
結局、そこから850回転という深いハマりまで夢中で追いかけてしまいました。
木曜日に得たせっかくのプラス分の半分を自らの手で返してしまうという、最悪な結果を呼び込んでしまったのです。
答えの出ない自問自答を繰り返しながら、重い足取りで帰宅の途につきました。
5万円の投資、生きた心地のしない執念の果てに
8月21日の日曜日。
今日は私にとって個人的にとても大切な日でした。だからこそ、何としてでも良い結果を掴み取って、気持ちよく家路につきたいという強い思いがありました。
本来であれば、日曜日という回収日に無理をしてホールへ行く必要などないのですが、P店の様子だけでも確認しておこうと車を走らせました。
入店してすぐにフィーバークィーンⅡの釘をチェックしてみましたが、当然ながら開いている台など一台もありません。
しかし、今週の収支がトータルで少し浮いているという甘えから、「その浮いた分をお返しするくらいの気持ちで少しだけ打って帰ろう」と、372番台に腰を下ろしてしまいました。
どこを見ても優秀と言える部分など見当たらない台です。
実際に打ち始めると、やはり回りは千円あたり25回転ほどしかありません。
この安易な打ち出しが、まさに運の尽きとなりました。
とにかく初当りが引けず、現金の消費だけが驚くほどの速さで進んでいきます。
500回転を超え、540回転目にようやく当たったものの、無情にも単発。
その後も深いハマりに捕まり、現金投資の手がどうしても止まりません。
気づけば投資は4万円を超え、ドラムを見つめても一向に当たる気配がありません。
結局、2回目の大当りを引けたのは、実に950回転を超えたところでした。
つぎ込んだ軍資金は、すでに5万円にまで達していました。
「完全にやってしまった」という強い焦りがありましたが、ここまで来るともう途中で引くこともできなくなっていました。
死に物狂いの、意地の粘りです。
後半になって、ようやくまとまった当たりの塊が押し寄せてくれました。
猛烈な巻き返しで、なんとか8箱のドル箱を積み上げることができたのです。
夜の10時まで粘り倒し、大当りは14回(4連チャンが1回)。
最終的な収支は、なんとかマイナス6,600円というところまで戻すことができました。
【パチンコ昭和・平成レトロあるある:回収日の泥沼ハマりと「投資5万円」の生きた心地】
◆ 「浮いた分をお返しするつもりで…」という甘い罠と5万円の沼
休日(回収日)に軽い気持ちで着席し、気づけば初当りまで950回転オーバー、現金投資5万円という大惨事。
出玉スピードがマイルドな保留玉連チャン機で「5万円の現金投資」はまさに生きた心地がしない地獄の時間でした。
◆ 自滅と大ハマりの末に訪れる「奇跡の8箱」と生還の安堵
5万円を吸い込まれた極限状態から、後半の怒涛の連チャンで「ドル箱8箱」を積み上げてなんとか致命傷を免れるドラマ。
マイナス6,600円まで戻せた安堵感と、「二度とこんな立ち回りはしない」と誓う強烈な疲労感は当時のパチンカーの共通体験でした。
【この日の実戦から学んだプロの金言】
◆ 「打つスイッチ」が入った時のルール崩壊(投資上限無視)を猛省する
収支に余裕がある時や焦りがある時ほど、「1万円でやめる」という自作ルールを自ら破りやすくなります。
回り(回転数)の裏付けがない台で買い足しを続ける行為は自滅への最短ルートであり、プロとして最も警戒すべき「心の隙」です。
◆ 生きた心地のしない綱渡り(大敗寸前)の疲労感を「脱却のエネルギー」に変える
マグレの巻き返しでマイナスを最小限に抑えられたとしても、それを勝利と錯覚してはいけません。
限界台にしがみついて精神を削られた疲労感を冷徹に受け止め、新しいホールや機種を開拓する「次なる行動」への推進力に昇華させることが重要です。
脆い自分との戦い、そして脱却への第一歩
結果だけを見れば致命傷を免れた形ですが、このような生きた心地のしない綱渡りのパチンコばかりを続けていては、心も体も本当に疲弊してしまいます。
今週の勝敗は2勝3敗となり、残念ながら負け越しという結果で終わりました。
自分で決めたルールを破って深いハマりを追いかけてしまい、せっかくのプラス分を自ら返してしまったことへの自問自答は尽きません。
8月も半分が過ぎ去りましたが、明日への勝利に直結するような確実なキッカケはいまだに掴めないままです。
自分で決めたルールを自ら破り、熱くなって泥沼のハマりを追いかけてしまった4日間は、専業として生きる厳しさと、自分の心の脆さを同時に突きつけられた時間でした。
いくら「35回転未満の台は打てない」という厳しい基準を持っていても、目の前に打てる優秀台がなければ、焦りからつい妥協して回らない台に座ってしまう。
そして、少しの幸運で当たってしまえば、今度はお金(投資制限)さえも忘れて現金を追いかけてしまう。
勝つために一番大切な「規律」を自らの手で崩してしまった時の苦い反省は、どれだけ後年になって振り返っても、胸に深く残っています。
パチンコだけで生活を維持していくということは、毎日の釘調整との戦いであると同時に、こうした「欲や焦りに流されそうになる自分自身の心」との戦いでもありました。
しかし、このルールを破って大敗しかけた綱渡りの疲労感こそが、ただ1つのホールや機種にしがみつくだけの現状から、「本気で抜け出さなければならない」と私自身に強く決意させる。
本当の意味での「脱却への第一歩」になっていくのです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
次回、【第33話】現状維持からの脱却|周囲のホール調査と次なる選択肢(1994年8月下旬)では、勝てる優秀台を求めて他店への移動を決意する、立ち回りの大きな転換期をお届けします。フィーバークィーンⅡに代わる新機種との遭遇など、現状を打破するために動き出した8月下旬の記録を振り返ります。
どうぞお楽しみに!


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