こんにちは。
「totomeのパチンコ記録」へお越しいただきありがとうございます。
前回の第33話では、期待の高い月曜日に見つけた優秀な回りを見せる台でのまさかの大ハマりや、新しい機種である弾丸物語との出会いと模索の記録をお届けしました。
勝つのが厳しくて本当は打ちたくないフィーバークィーンⅡを7ヶ月も打ち続け、「このままではいけない」と前から感じていた私が、P店の新装開店をきっかけに、新しい機種を探していくための予兆の記録である。
8月27日(土)〜8月28日(日)B店での手堅い立ち回りと週末のバトン
慎重な立ち回りと、B店での地味な積み重ね
8月27日の土曜日。今日は朝一番から、水曜日と木曜日に2連勝を飾ることができたB店へと向かうことにしました。
先週のせっかくの勢いをここで消してしまわないよう、今日はいつも以上に慎重な立ち回りに徹したいと考えていました。
土曜日という回収日でもあるため、無理な勝負は絶対に禁止です。
そんなことを頭の中で整理しているうちに、車はB店へ到着しました。
入店してすぐに、いつものようにフィーバークィーンⅡのシマへと足を運びます。
今日のシマにはまだ誰も先客がいない状態だったため、私は迷わず281番台を選んで座ることにしました。
上ムラに惑わされない冷静さ
しかし、実際に打ち出してみると、やはり回りは千円あたり26回転から27回転ほどしかありません。
木曜日に感じたあの30回転近いスムーズな回りは、一時的な偏り(上ムラ)によるものでした。
これまでの経験からいえば大きく外れる回りの悪さですが、今日も「投資は1万円まで」というルールを設定して勝負を続けます。
ここで引けば生活が厳しくなるという思いと、深追いはできないという気持ちが交錯します。
幸いなことに、1万円を使い切る手前で初当りが来てくれました。
そのまま無制限札も獲得することができ、有利な持ち玉勝負へと持ち込むことに成功します。
ここからはいつも通りのパターンです。持ち玉がすべて飲まれたらその時点で即座に帰宅する。
そう心に決めてハンドルを握り続けました。
終わりの見極めと引き際の課題
今日の台は、回りの悪さに反して当りが良好でした。
派手な連チャンこそありませんでしたが、地味に出玉を少しずつ、着実に増やしていく展開となります。
ただ、一つだけ悔やまれるのは、後半になって調子に乗ってしまい、最後の350回転分の出玉をそのままホールに流してしまったことです。
引き際の甘さが出てしまいました。
それでも夜の10時過ぎまでしっかりと粘り、最終的には大当り17回、2連チャンが2回という結果を残すことができました。
大きな崩れもなく、なんとか良い形で明日の日曜日へとバトンを託すことができました。
日曜日のバトンと、花百景での手痛い足止め
8月28日。
毎週、行くべきか行かないべきかで激しく悩む日曜日です。
普段なら無理をしない曜日ですが、昨日のプラス収支からの良いバトンを受け取っている以上、今日は行くしかありません。
自分自身を奮い立たせるように、朝からB店へと車を走らせました。
違和感から選んだ台の失敗H
入店してフィーバークィーンⅡのシマへと向かいます。
なぜか今日は、昨日打った281番台を無意識に避けてしまい、隣の278番台に腰を下ろしました。
しかし、これが失敗でした。実際に打ち始めてみると、千円あたりで25回転ほどしか回ってくれません。
それでも今日も初当りだけは驚くほど早く、投資わずか2,000円目で大当りを引き当てることができました。
無制限札も無事に獲得できたのですが、あまりの回りの悪さに、打てば打つほどストレスが溜まっていきます。
ついにシビレを切らし、この台を見切って席を立ちました。
初めて触る機種への迷い
このまま帰るのも物足りず、気分転換も兼ねて西陣の『花百景』という機種を試し打ちしてみることにしました。
この機種の細かい仕様やゲーム性の詳細は今となってははっきりと覚えていませんが、とにかく回りの悪さがあまりにも酷く、画面の前で思わず固まってしまうほどでした。
これ以上の投資は危険だと判断し、大当りを2回引いた時点で早々に手を止めました。
本日のトータルは大当り9回。
今日も明日へ向けてバトンを渡せるような形にしたかったので、少しでもプラスがあるうちに大人しく帰宅することにしました。
8月29日(月)〜8月31日(水)P店での逆転劇と月末調整の驚愕
P店のガン閉めと、右打ちで見つけた新たな道
8月29日の月曜日。
いよいよ今週の、そして8月最後の月曜日がやってきました。
生活を維持するためには、まさにここがもうひと踏ん張りするところです。
大きな期待感を胸に抱きながら、5日ぶりとなるP店へ朝一番から入店しました。
まずはいつものように本命であるフィーバークィーンⅡのシマからチェックをスタートしたのですが、釘を見た瞬間に言葉を失いました。
全台が全く玉を受け付けないような厳しい状態になっていたのです。
これでは打てる台など一台もありません。週明け早々から完全に回収の姿勢に入っていました。
ここで諦めて帰るわけにはいかないため、私はその足でフィーバーファンタジーのシマへと移動しました。
すると、こちらは先週触ったときよりも、ほんの少しではありますが、釘の調整が良い感じに開いているように見えたのです。
「これならいけるかもしれない」
ほのかな期待を抱きながら、77番台を選んで打ち始めました。
しかし、普通に狙って打ち出してみても、思ったほど回りが芳しくありません。
打ち方を変えて掴んだ手応え、右打ちで見つけた新たな道
そこで、仕切り直して「右打ち」を試してみることにしました。すると、この狙いが見事に的中します。
玉の流れが良くなり千円あたりの回りが30回転近くまで上がった感触を得られたのです。
これなら十分に勝負を続行して打ち続ける価値があると判断し、腰を据えてハンドルを握りました。
今日も1万円を上限と定めて打ちます。
早い段階で初当りを引くことができました。もちろん無制限札もセットで獲得です。
その後は割とコンスタントに当りが続いてくれました。
確変も4回あり、終わってみれば大当り20回という満足の結果となりました。
P店の厳しい閉め調整に負けることなく、また最高の形で明日の実戦へとバトンを繋ぐことができたのです。
光って見えた386番台と、月末の帳尻合わせ
8月30日の火曜日。8月もいよいよラスト2日となりました。
ここが最後のスパートです。
今日も朝一番から、いつもの時間にP店へ来店しました。
そのままフィーバークィーンⅡのシマへ向かい、端から順番に台を見て歩いていると、ある1台の前に来たときに、まるでそこだけが違って見えたかのような不思議な感覚に襲われました。
わずかな開きの発見
それは、386番台の前に来たときです。
明らかにこの1台だけが、ほかの台とは違って見えました。
求める高い基準までは届かない見た目でしたが、昨日よりも歴然と命釘の調整が良く見えます。
私はこの台と勝負することに決めました。
右打ちを試してみると、回りは千円あたり33回転といったところでした。
少し物足りなさはありますが、今の環境なら十分です。これなら閉店近くまで打ち切れると考えました。
伸び悩む展開と明日の期待
しかし、今日は思うような展開に恵まれませんでした。
肝心の連チャンも2連チャンがわずか1回だけと、伸び悩んでしまったのです。
最終的に14回の大当りを引いた時点で、時計の針はすでに夜の9時を回っていました。
明日の最終日に最後のバトンを最高の形で繋ぐためにも、これ以上の深追いはせず、プラスが出ているうちに退散することにしました。
明日は、いよいよ8月の最終日です。
P店はその月の営業の帳尻合わせをしているのではないか、と思うときがあります。
理由が分からないレベルで、月末に突然釘調整を良くすることがあるのです。
そんな微かな期待を胸に抱きながら、明日のために早めに眠りにつくことにしました。
次元が違う40回転の衝撃と、回りに酔った最終日
8月31日の水曜日。
ついに8月の最終日を迎えました。
有終の美を飾りたいところです。
いつものルーティン通り、朝一番からP店の入り口の自動ドアをくぐりました。
まずは昨日打ったフィーバークィーンⅡの386番台の前に立ち、釘をチェックした瞬間、目の前の光景に思わずびっくりしました。
月末に見せた驚異の命釘
なんと、386番台の命釘の調整が、昨日よりもさらに大きくなっていたのです。
昨日の時点で千円あたり33回転もあった台です。
ホール側が閉めるでもなく、据え置くでもなく、月末のこの日にさらに開けてくるという、信じられないことが現実に起こっていました。
このような想定外の出来事が、たまに月末日は起こりうるのです。
釘の状態は、かつて経験した千円あたり40回転の時と同じ勢いを思い出させるような調整になっていました。
一応、ほかの台も確認してみると、ほかに3台ほど同じように大きく開いている台が見つかりました。
鼓動が高鳴るのが自分でもはっきりと分かるほど、興奮していました。
早速、期待を込めて打ち出してみます。やはり回ります。昨日の感触とは比べるまでもありません。
普通に打ち出すだけでも34回転から35回転あたりで安定して玉が吸い込まれていくのですが、何かがもう一つしっくりきません。
驚異の回転数と噛み合わない展開
そこで、今日も右打ちを試してみました。
すると、台の性格が一変したのです。玉が勢いよく流れて、ヘソ(命釘)へと次々に飛び込んでいきます。
これこそが、私が心の底から求めていた本当の回りでした。
頭の中で数えると、回りは千円あたり38回転から39回転という驚くべき数値にまで跳ね上がっていました。
今までの苦しい気持ちが、一瞬で吹き飛んでしまうほどの勢いです。
「これは凄いぞ……」
当時の私にとっては、まさに回りの心地よさに浸れる台と感じるほどの高いレベルの調整でした。
こうなると、今日の結果がどうなるかなど、もうどうでもよくなります。
閉店を迎えるその最後の瞬間まで、この圧倒的な回りの余韻にひたすら浸っていたい。
ただそれだけの思いで、一心不乱に打ち切ることを決めました。
2,500個のドル箱1箱の出玉で、およそ400回転前後のペースで回り続けてくれている状況をみれば、下手をすると40回転前後まで回っている可能性すらありました。
しかし、なぜかこれだけ釘を大きく開けた日のフィーバークィーンⅡは、大当りが異様に渋くなるという特徴がありました。
今日もまさにその展開となってしまいます。
閉店近くまで回りの心地よさに酔いしれながら打ち切りました。
最終的な結果は大当り14回、2連チャンが1回。
回りの素晴らしさに対してかなり取り損ねた感が強く残る結果に終わりました。
しかし、一年のうちに数回あるかないかというほどの見事な台を打ち切れた満足感で、心の中は大満足でした。
これで、8月という1ヶ月がやっと無事に終了しました。
8月27日の土曜日から毎日必死にバトンを繋ぎ続けてきましたが、最終日まで一歩も立ち止まることなく繋ぎきり、見事に5連勝という最高の形で締めくくることができました。
これは、手元に残った金額以上に本当に嬉しいことです。
今月のトータルの勝敗を振り返ってみれば、18勝7敗という非常に高い勝率で終了することができました。
今月はマグレ当りと展開の良さに何度も救われた1ヶ月だったと冷静に振り返っています。
【パチンコ昭和・平成レトロあるある:前日の大勝ちによる「油断」と西陣『花百景』の罠】
◆ 前日大勝ちした翌朝、おかしな欲を出して大失敗する出来事
前日によく当たって財布に余裕があると、翌朝の朝イチになぜか「昨日と同じ台じゃ芸がないな」「隣の台もそろそろ吹きそうだ」と、変な欲や直感が働いてしまうことがあります。
実際に座ってみると全く回らず、「昨日の台に素直に座っておけばよかった」と激しく後悔する、調子が良い時ほど自分の甘さや油断が引き起こしてしまうホールでの定番の出来事です。
◆ 高飛車に「出る台」を聞いてくる常連客に、身をもって「本質」を諭す出来事
こんなこともありました。
夕方からホールに来る近所の工場勤務の常連客。いつもは「何かいい台ないの?」と聞いてくるのに、何故かその日は高飛車に「おい、今日はどれが出るんだよ!」と勢いよく聞いてくるひとコマです。
さすがに一瞬「ムッ!」としたのは事実で、相手を突き放すわけではないものの、「出る台なんてこっちが聞きたいわ!分かれば打ってるし!」と本音を返しました。
するとおっちゃんは不意を突かれてたじろぎ、苦笑いをして言葉が止まってしまいます。
そこで私が「回る台なら何台かあるけどね」と言ってあげました。
するとおっちゃんは一度いなくなりますが、しばらくして缶コーヒーを片手に照れくさそうに戻ってきて、コーヒーを差し出しながら丁寧な口調で「……どれが回るか教えてよ」と言ってきます。
それならと「これとあれだよ」と快く教えてあげる、どこか人間味あふれる常連客とのやり取りです。
最初は高飛車に「出る台」を求めていた常連客が、一喝されてたじろぎ、缶コーヒー1本で急に態度を変えて「回る台」を聞きに来る、そんな思わず「いるいる、こういうおっちゃん!」と深く共感してしまう、あの頃のホールの日常の出来事です。
【この日の実戦から学んだプロの金言】
前回の第33話で詳しくお伝えした、プロとアマを分ける【totome式・4つの実戦分析】。
今回は、まさに前回の「勝つべくして負けた大敗」とは真逆の、「勝つべくして勝った5連勝」という、確率の集約を身をもって証明する一週間となりました。
パチンコでお金を失う人は「演出(結果)」を追い、プロは「プロセス(回る時間)」を買います。一般の打ち手は、大当りという「結果」だけを追い求めるため、出なければイライラし、出れば調子に乗って引き際を見失います。しかし、パチンコで長生きするための絶対条件は、目先の結果に一喜一憂せず、「確率は必ず集約する」という本質を体の芯まで理解していることです。
当時はホールの主流だった「1箱に2,500個入るドル箱」を基準(等価で1万円分)として考えたとき、そのドル箱1箱分の出玉で400回転も回るような奇跡の時間に酔いしれ、大敗した日すら「良い仕事ができた」と冷静でいられるか。
プロの領域に行き着けば、そこには不運も幸運もありません。すべてはただ確率の範疇で遊ばれているだけ。
むしろ、回らない台で運良く大連チャンしてしまう「幸運」のほうが、脳にマグレの快感を植え付けるため、後々お財布をボロボロにする何倍も危険な罠になり得るのです。
この長い目でトータル収支を見据え、自分の感情を殺して「正しいプロセス」を貫けた自分を評価すること。
それこそが、プロと常連客との決定的な線引きであり、パチンコ業界で長生きするための絶対条件なのです。
軍資金のやりくりはなんとか保てているものの、明日の9月に向けた「新しい生き残るための兆し」は、何一つとして見つけられないままでした。
来月からもフィーバークィーンⅡで勝負するしかないのかもしれない。
そんな不安に満ちた日々が、これからもまだまだ長く続いていきそうです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
次回、【第35話】9月の幕開けと遠い兆し|変わりゆくホール調整(1994年9月上旬)では、マグレの5連勝で8月を最高の形で締めくくった翌朝、9月の幕開けとともに再び冷徹な現実へと戻ったホールの釘調整を前に、私が次なる生き残りをかけて、未体験の機種たちの調査を本格的に開始していく地道な奮闘の記録を振り返ります。
看板機種クィーンの寿命が迫る中、時代の荒波に抗うために足で稼いだ、専業の静かなる反撃の幕開けをお届けします。
どうぞお楽しみに!


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