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「totomeのパチンコ記録」へお越しいただきありがとうございます。
前回の第46話では、先入観から優秀な開き台を見落としてしまった失敗と、その後に出会った台で悪夢のようなダブル4桁ハマりに直面した記録をお届けしました。
前話での痛い見落としを反省材料として釘と向き合い、これまでの遊技生活の中でも滅多に出会えない異次元の回りを見せるお宝台を掴み取った、歓喜と執念の2日間の記録です。
11月9日(水)〜11月10日(木)驚異の千円41回転と据え置きのリベンジ
見逃した反省の先に出会ったお宝台
11月9日の水曜日、私は朝一番からP店へと入店しました。
フィーバークィーンⅡのシマへと足を踏み入れます。先日、優秀な開き台を思い込みで見落としてしまうという失態を演じたばかりでした。
あの時と同じミスだけは、絶対に繰り返したくありませんでした。
シマの釘を端から順番に確認していきます。すると、ある1台の前で目が止まりました。
387番台のヘソ(命釘)が、あからさまに大きく開けられていたのです。
まるでその台の釘だけが浮き上がって見えたかのような、嬉しい誤算でした。
期待を抱いて打ち出しを開始します。
通常のストロークでも千円あたり35回転以上は十分に狙える状態でしたが、この台はいつも通り、このホールで効果的な右打ちを試みることにしました。
盤面の右側にある山釘と谷釘の間を狙って玉を弾いていきます。
人生で2回目となる異次元の回転率
すると、ドラムの回転が途切れることなく回り始めました。
千円あたりの回転率は、なんと40回転、41回転、42回転という異次元の数値へと跳ね上がったのです。
フィーバークィーンⅡを打ち始めて10ヶ月目に入っていましたが、これほどの回りを体感したのは人生でわずか2回目です。
いつも通りの厳しい調整である30回転前後の台とは、玉の動きが全く違いました。
次から次へとヘソ(命釘)に吸い込まれていく銀玉を見つめているうちに、私は不思議な感覚に包まれていきました。
「このまま今日1回も大当りを引けなくても構わないから、ただただこの心地よい回りをずっと体感していたい」とさえ思えてくるほどです。
回りの良さに意識を奪われてしまったかのような感覚でした。朝の段階で、迷わず閉店まで打ち切ることを心に決めました。
優秀すぎる回りと裏腹の渋い波
しかし、展開はそう甘くはありませんでした。
千円当たりの回転数がどれだけ優秀であっても当たる保証はありません。
当たると回るは別ものだからです。
初当りは495回転目まで引っ張られてしまったのです。
しかも、苦労して引き当てたその初当りでは、無制限の札を獲得することはできませんでした。
回りは圧倒的に優秀なのに、肝心の大当りが付いてきません。
「本当にここのホールの店長は意地が悪いな」と、心の中で半ば呆れながら呟かざるを得ませんでした。
まるで、こちらが優秀な台を掴んで粘り倒すタイミングを見計らって、出玉の波を抑え込んでいるのではないかと疑いたくなるほど、噛み合わない時間が続きました。
それでも、焦りはありませんでした。回る台を途中で放り投げることなど自分のスタイルとして有り得ません。
もし私がここで諦めて席を立てば、次に座った人間に「この台、ものすごく回るぞ」と気付かれてしまう。
それだけは絶対に避けたかったのです。
お宝台の存在を**『常連客』**に知られることは、私のようなジグマにとってまさに死活問題となります。
同業同士であれば互いの台を奪い合わない暗黙の了解のようなものもありましたが、ホールには行儀の悪い常連や自称プロ、輩系など様々な客がいました。
特に私は朝の入場時、常連客が入店し始めてから後ろについて入るスタイルをとっていたため、一度優秀な台だと知られれば、翌朝に横取りされてしまうリスクが極めて高かったのです。
だからこそ、どれだけ出玉が付いてこなくても席を立つわけにはいきません。
ひたすら右打ちを続け、閉店の案内が流れるまでハンドルを握り続けました。
最終的な結果は、大当り15回、3連チャンが1回。回転率は過去最高となる41回転を維持し続けたものの、収支はわずかプラス5,000円という非常に物足りない形に終わりました。
これこそ、本来なら大きなプラスを得られるはずだったのに取り損ねた内容です。
しかし、私の心は翌日に向けて燃えていました。
「明日こそは据え置きを狙ってリベンジしてやる」
強い思いが湧き上がり、その夜は興奮でなかなか寝付けそうにないまま布団に入りました。
緊張の朝一番と据え置きの確信
翌10日の木曜日、私は寝不足の目をこすりながら、いつもより5分早く家を出ました。
高まる気持ちを抑えきれず、自然と足が速くなっていたのです。P店へ入店し、一直線にフィーバークィーンⅡのシマへと向かいました。
一瞬の緊張の後、目的の387番台の釘を覗き込みます。
「やった」
思わず声が出そうになりました。釘の調整は昨日と全く変わっていません。
見事な据え置きです。この瞬間、今日も朝から閉店まで打ち切る覚悟が固まりました。
狙うストロークは、昨日と同じ右盤面の山釘と谷釘の間です。
打ち始めてみると、何故か昨日ほどの爆発的な数値には届かず、ほんの少し回転数が落ちているように感じられました。
それでも、千円あたり37回転から38回転という文句なしの回りを維持してくれています。
安心感に包まれながら、ただ昨日の取りこぼしを回収することだけを願ってドラムを見つめ続けました。
昨日のもどかしさを晴らす安定の展開
あとは、できるだけ少ない投資金額で早い初当りを引き、持ち玉遊技の形を作ることだけでした。
その願いが通じたのか、この日は投資1万円以内で幸先よく初当りを射止めることができました。
さらに、昨日のもどかしさを払拭するかのように、無制限の札も付いてきてくれました。
展開にも恵まれました。
一気に出玉が吹き出すような派手な出方はなかったものの、2連チャンが4回も絡むなど、終始安定した流れを維持することができました。
深いハマりに怯えることもなく、精神的にとても楽な状態で打ち続けることができたのです。
閉店の音楽が流れるまでしっかりと打ち切り、昨日のお宝台に対する悔しさを十分すぎるほどに晴らす形となりました。
終わってみれば、苦しい日々が嘘のように思える2日間でした。
最高の回りに心ゆくまで浸るという願いを、これ以上ない形で叶えることができました。
【レトロあるある:異次元の回りと他人に取られる恐怖】
◆ 千円40回転オーバーの世界で訪れる「当たらないのに幸せ」な感覚
普段が千円30回転前後の勝負だからこそ、ヘソ(命釘)に吸い込まれるように玉が通り抜ける「千円41回転」の台に座った時の衝撃は別格です。
「この回りさえ体感できるなら、今日一日当たらなくてもいい」と本気で思えてしまうほど、回転率そのものに魅了されて没頭してしまうのは、釘の変化に敏感な打ち手ならではの感覚です。
◆ 回る台で展開に恵まれない時の「人に譲りたくない」心理
回転率は完璧なのに初当りが重く、出玉も伸びなくて噛み合わない展開。心が折れそうになっても、「ここで自分がやめたら、次に座った奴にこの破格の回りに気づかれてしまう」という怖さと悔しさが勝り、意地でも閉店まで粘りたおしてしまうのは、お宝台を見つけた時の独特な心理です。
【この日の実戦から学んだプロの金言】
◆ 一時的な結果ではなく「呑まれても納得できる台か」を基準に据える
ドル箱の数やその日の収支に浮かれず、目の前の台と向き合うことが重要です。よく言うように『プロは結果を求めて打っていないのだ』。
大切なのは、「いつ深いハマりが来ても耐えられる回転率か」、そして『全て丸のまれしたとしても納得出来る台を打っているか』という明確な裏付けです。
確かな回りの根拠があってこそ、どれだけ展開に恵まれなくても腹を括って打ち切ることができます。
◆ 回る台を確保できた日こそ、その日の勝ち負けで終わらせず「閉まるまで追いかける」
千円40回転級のお宝台に出会えた時、その日の勝ち負けだけで終わらせてはいけません。
ホールの癖を見抜き、翌朝一番の据え置き確認はもちろんのこと、ホールが釘を閉めるまで4日でも5日でも徹底的に追いかけ回す。
この一連の動作をブレずにやり切って初めて、プロとしての立ち回りが完結します。
11月中旬の総括:最高の回りと自分のスタイルを再確認した2日間
11月中旬のこの2日間は、これまでのパチンコ生活の中でも特に記憶に深く残る期間となりました。
千円あたり41回転という異次元の回りを見せる台を前にした時、損得勘定を通り越して「ただこの玉の動きをずっと見ていたい」と感じられたのは、自分のスタイルを貫く上での最高の瞬間でした。
回らない台を打たざるを得ない日々、生活のために苦しんでいた日々があったからこそ、この2日間のありがたみが染み渡りました。
初日に思うような結果が出ず、わずかなプラスで終わってしまった時も、決して腐らずに閉店まで打ち切り、翌日の据え置きを信じて朝一番から並ぶ。
この一連の動きこそが、私が目指していた立ち回りの本質だったのかもしれません。
どれだけホール側の調整が厳しく、マグレすら狙えない台ばかりの日々が続いたとしても、諦めずにホールへ通い詰め、釘を観察し続けること。
そうすれば、いつか必ずこうしたご褒美のようなお宝台に出会える。明日への希望を再び繋ぐことができた、11月の記録でした。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
次回、【第48話】歓喜のあとに訪れた厳しい現実と、マグレで凌いだ苦闘の1週間(1994年11月中旬)では、最高の回りを堪能した興奮冷めやらぬ中、11月中旬の次なる闘いへと向かう稼働の様子を振り返ります。
お宝台の余韻に浸りながらも、再び引き締まった気持ちでホールの釘へと対峙し、厳しく変化する環境の中で次の一手を模索するリアルな日常をお届けします。
どうぞお楽しみに!


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