こんにちは。
「totomeのパチンコ記録」へお越しいただきありがとうございます。
前回の第47話では、過去最高となる驚異的な釘と出会い、その回りに酔いしれながら歓喜の2日間を過ごした記録をお届けしました。
今回は、お宝台の興奮が冷めやらぬ中、一変した厳しい環境と体調不良に振り回されながらも、なんとかその日その日を生き抜こうともがいた11月中旬の記録です。
11月11日(金)〜11月15日(火)体調不良と一変した厳しすぎる釘
体調不良と甘い判断
11月11日の金曜日。前日までの2日間、P店のフィーバークィーンⅡで千円あたり41回転や38回転という素晴らしい回りを体感し、私は少し気が緩んでいたのかもしれません。
朝目覚めると、なんとなく寒気がして体が重く感じられました。
前日までの緊張と気負いの反動が出たのだと思います。
無理をしてホールへ向かっても良い結果には繋がらないと判断し、この日は休養日とすることにしました。
翌12日の土曜日、体調はまだ万全ではありませんでした。
それでも、あの387番台の様子だけはどうしても気になり、朝からP店へと足を運んでしまいました。
一直線にフィーバークィーンⅡのシマへ向かい、目的の台の釘を覗き込みます。
しかし、そこにあったのは露骨に締められた厳しい状況でした。
もちろん他の台もほぼ全滅です。
大人しく帰ればよかったのですが、ここでまた悪い癖が出てしまいました。
全体的に厳しい中、他と比べると閉め方にほんの少し甘さを感じた507番台に座ってみたのです。
試し打ちをしてみると、やはり回りは良くありません。
まだ体調が戻りきっておらず、目もシバシバして焦点が定まりにくい状態でした。
椅子に座り直して釘をまじまじと見直してみましたが、ヘソ(命釘)がほんのわずかに広く感じられる程度でした。
千円あたり30回転に届くかどうかという状態であり、打てるレベルには到底ない台だと頭ではわかっていました。
それでも自分に都合の良い理由をつけて続行してしまい、投資は2枚目へと入っていきます。
無制限の札も引けず、ダラダラと打ち続けた結果、大当り8回目を引いた夕方5時の時点で体調も限界に達し、ホールを後にしました。
静養と週明けの落胆
翌13日の日曜日も体調は戻りませんでした。
前日の甘い判断を頭を冷やして反省する意味も込め、この日はしっかりと静養に当てることにしました。
そして11月14日の月曜日。週も変わり、釘の状態が少しでも上向くのではないかという期待を胸に、私はP店へ向かいました。
フィーバークィーンⅡのシマへ入ったものの、土曜日の状況と何一つ変化は見られませんでした。
打てる台がないことははっきりとわかっていました。それなのに、何を思ったのかスーパーザウルスと春一番という別の機種を打ち散らかし、5,500円というマイナス収支を抱えて帰宅することになりました。
マグレを狙う立ち回りとしてもお粗末な振る舞いです。
本来なら手を出してはいけない、これまでの経験を自ら否定するような身勝手な振る舞いです。
打てる台がない焦りと、「何か当たるかもしれない」という甘い考えに呑み込まれ、自分自身の立ち回りのスタイルをあっさりと捨て去ってしまっていました。
マグレに助けられた火曜日
11月15日の火曜日。
今日も朝からP店へ入店し、いつも通りフィーバークィーンⅡのシマを歩きます。
厳しい光景はすっかり見慣れてしまいましたが、そのまま手ぶら帰るのも悔しいという、勝ちに徹するプロの思考からは程遠い感情に負け、なんとなく388番台を触り始めてしまったのです。
この日は運だけが味方をしてくれました。投資1万円を使い切る前に初当りを引き、無制限の札を獲得することに成功したのです。
とはいえ、ボーダーには到底及ばない回らない調整であることには変わりありません。
出玉がノマれたらやめようと自分に言い聞かせ、打ち進めていきます。
すると、大当りも連チャンも後半まで好調を維持してくれました。
終わってみれば、大当り17回、3連チャンが2回、2連チャンが2回という結果になりました。
この日のメモには、回転数3,402回転、大当り確率200分の1と記されています。
11月16日(水)〜11月18日(金)データ表示器の登場とマグレ頼みの結末
デジタル表示器と当時のハウスルール
私の記録帳に「回転数」や「大当り確率」といった具体的な数字がはっきりと記されるようになったのはこの週からです。
この時期からP店に、台ごとのデータを確認できるデジタル表示器が設置され始めました。
これにより、自分の感覚だけでなく、正確な数字を基にその日の結果を振り返ることができるようになったのです。
ここで、当時のP店のハウスルールを改めて書き留めておきたいと思います。
ホールのルールをしっかりと把握し、それを最大限に活かすことも、毎日の生活を繋ぐための重要な要素でした。
- 基本ルール: 4円パチンコ、2.5円交換。絵柄によって無制限札がもらえるラッキーナンバー制。
- モーニングサービス: 開店から1時間以内に大当りを引けば、無条件で無制限札がサービスされる。
- 夕方のサービスタイム: 夕方6時から7時の間に大当りを引くか、その時間に確変中や時短中であれば、無制限札がサービスされる。
- スタンプカード: 無制限カードというものがあり、スタンプを20個ほど貯めると無制限札がもらえる。
- 閉店間際の保証: 閉店間際に確変中だった場合は、ホール側から1箱分が出玉として保証される。もし時間が間に合わないとホール側が判断した場合は、店員さんが直接台を開けて玉を出してくれることもあった。
また、正確な時期は前後しますが、開店時間が朝10時から9時に変更され、交換率も2.5円から2.3円へと下がっていくことになります。
こうしたホール側の細かな動向やルールの変化に敏感に対応していくことが、日々の生活を守るためには不可欠でした。
根拠のない台選びと今週の結末
11月16日の水曜日は体調が戻らず、無理をせずに静養しました。
そして11月17日の木曜日。
まだ体調は完全ではなかったため、絶対に無理はしないと心に決めてP店のフィーバークィーンⅡのシマに立ちました。
しかし、火曜日にマグレで浮いた分だけでも打ってみようと、501番台に腰を下ろしてしまったのです。
マイナス収支になった時の言い訳にするため、自分の中で打てる根拠を必死に探しながら打っていました。
しかし、そんな根拠は何一つありません。
それなのに、そんな台を平気で打っている自分が嫌になっていました。火曜日の良い結果の残像に引きずられていたのだと思います。
巷でよく聞く「パチンコなんて出る時は出る」という言葉が頭をよぎりました。自分のスタイルを見失っていることに気づきながらもハンドルを握り続けます。
この日も運に助けられ、持ち玉で打ち進めることができましたが、これ以上は打つ価値なしと判断し、夜9時にホールを後にしました。
結果は大当り14回、2連チャン1回。回転数2,863回転、確率は205分の1でした。
11月18日の金曜日。この週末は私用でお休みとなるため、今日が今週最後の稼働日でした。
特別な期待もなく、朝一番からP店のドアをくぐりました。
今週は1台たりともまともに打てるレベルの台にはお目にかかれず、運に頼ったマグレだけの稼働になってしまいました。
最後くらいは、わりとお世話になっている378番台で締めくくろうと考えました。
今日はもうプラスマイナスはどうでもいいとすら思っていたのです。
初当りは333回転目。見事に赤の7図柄が揃い、無制限札を獲得することができました。
これで少し気が済み、出玉がノマれるまで続行することにしました。
しかし、後半に入ると小さなハマりが連続するようになり、最後は743回転という大きなハマりを喰らってギブアップとなりました。
大当り12回、2連チャン1回。回転数3,643回転、確率は304分の1。
こうして、お宝台の余韻から始まり、体調不良と運任せの立ち回りに終始した11月中旬の1週間が終わりました。
【レトロあるある:データ機器の導入とハウスルールの活用】
◆ デジタル表示器がついた日の新鮮さと「数字が見える」安心感
それまでは自分の頭の中の計算や手帳のメモだけが頼りだったシマに、初めてデジタル表示器が導入された時の光景は強烈でした。
大当り回数や回転数がリアルタイムで目に見えるようになったことで、「自分の打感が数値で証明される」という嬉しさがあった反面、シマ全体の状況が他の客にも丸見えになってしまうという、プロ特有の複雑な心地を味わうことになります。
◆ モーニングやサービスタイムを計算に入れた立ち回り
当時のホールには「開店1時間以内の初当りは無制限」や「夕方サービスタイム」といった独自のルールが盛りだくさんでした。
単に釘を見るだけでなく、「この時間帯に当てれば交換ギャップを抑えられる」というホールの決まり事を上手に活用して持ち玉遊技に持ち込むのは、当時のパチンコ店で生き残るための必須知識でした。
【この日の実戦から学んだプロの金言】
◆ 「千円当たりの回転数がどれだけ優秀であっても当たる保証はない。当たると回るは別もの」
最高クラスの回りを体験した直後は、つい目の前の回りに気を取られて判断が甘くなり勝ちです。しかし、『千円当たりの回転数がどれだけ優秀であっても当たる保証はありません。当たると回るは別ものだからです。』
回るからといってすぐに当たるわけではなく、逆に回らない台でもマグレで当たることはあります。その事実を冷静に区別し、回らない台の気まぐれな当たりに惑わされない姿勢が求められます。
◆ マグレ勝ちの残像を捨て、回らない台を打つ言い訳を作らない
運良くマグレで勝てた翌日ほど、立ち回りが雑になりがちです。
「昨日も出たから」
「この時間からなら」
自分に都合の良い言い訳を探して回らない台に座るのは、プロとして最も避けるべき行動です。
マグレの勝ちに味をしめず、回らない台からは即座に手を引くという原則を徹底しなければ、勝ち分はあっという間に消えてしまいます。
11月中旬の総括:最高峰の記憶と厳しい現実のギャップに苦しんだ1週間
今回振り返ってみると、過去最高の回りという甘い汁を吸った直後に、厳しい現実へと引き戻された落差がよくわかります。
あの素晴らしい回りの記憶が鮮明に残っているからこそ、論外の調整だと頭ではわかっていても、ホールに足を運び、なんとなく台に座ってしまう。
軍資金をようやく完済したばかりで、少しの失敗が命取りになるかもしれないという不安を抱えながらも、「今日は運良く出てくれるのではないか」という根拠のない期待にすがってしまう。
あの頃の私は、ギリギリの状態で必死にバランスを保とうとしていたのだと思います。
また、デジタル表示器の登場やハウスルールの存在など、当時のパチンコを取り巻く環境の移り変わりも、今となっては懐かしい思い出です。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
次回、【第49話】厳しすぎる釘からの逃避と、新たな機種で掴んだ『思いがけない手応え』(1994年11月下旬)では、私用での休みを挟んだ後、再びP店舗へと舞い戻り、厳しい状況の中でどうにか活路を見出そうとする11月下旬の稼働の様子を振り返ります。
少しずつ変化していくホールの状況と、明日への生活を繋ぐための地道な日常をお届けします。
どうぞお楽しみに!


コメント