こんにちは。
「totomeのパチンコ記録」へお越しいただきありがとうございます。
前回の第49話では、フィーバークイーンⅡを見限るという決断の末、フィーバーファンタジーⅢで思いがけない幸運に救われた3日間をお届けしました。
今回は、ファンタジーⅢでの勢いをそのままに次なる勝負へ…と思いきや、気まぐれで向かった別のホールで、好きだからこそ厳しい台に抗えなかった11月下旬の苦闘の記録です。
11月24日(木)〜11月25日(金)D店への浮気と愛機ミラクルフォースSPの誘惑
突然のD店への誘い
11月24日の木曜日。
この週、フィーバーファンタジーⅢで3日間も素晴らしい思いをさせてもらいました。
その良い流れを止めたくないという気持ちは、当然ありました。
しかし、私はなぜか、その日をP店ではなく、D店へと足を向けてしまったのです。
理由は明白です。無性に「ミラクルフォースSP」が打ちたくなったからです。
フィーバークィーンⅡやファンタジーⅢの辛さに比べれば、この機種はスペック的に少し甘いと認識しており、その魅力に抗えなかったのです。
久々に訪れたD店の店内は、機種の入れ替えがあったらしく、少し様変わりしていました。
お目当てのミラクルフォースSPが撤去されていないか不安になりましたが、店内を隅々まで見て歩くと、場所は移動していたものの、まだ設置されていて一安心しました。
だが、場所が移動した機種は撤去が近いのではと、少し嫌な予感が過ったのです。
ミラクルフォースSPへの思い入れと厳しい現実
私が選んだのは357番台。
このホールも、ヘソ(命釘)の調整に大きな個体差を感じません。
以前、この台が動く前の調整は、千円あたり25回転~28回転くらいでしたが、なぜか真ん中あたりの台だけが、29回転~30回転くらい回っていました。
そのことは他の常連さんも分かっていたようで、空いている日は少なかったのです。
「なぜあの台だけ回るのだろう」と以前、不思議に思い考えたことがありました。
私の予想ですが、ヘソ(命釘)は全台同じ調整で、その台だけ盤面の下側にある「落とし」といわれる入賞口を開けていたのではないかと気づいたのです。
ミラクルフォースSPは、盤面の下側の「落とし」に入ると図柄が回り、回転率がアップする仕様だったのではと予測しています。
現実に戻ると、この日の釘の状態はまったく打てるレベルにありませんでした。
千円あたりの回り不足は明らかです。
ところが、わずか28回転目で大当りを引き、モーニング無制限の札まで付いてきてしまったのです。
これだからパチンコは分かりません。
しかし、この後はあっさりと1箱分の出玉をノマれ、買い足しまで余儀なくされてしまいました。
深いハマりの連続と、打てるレベルにない回り。厳しい調整に心が折れ、夜7時にホールを後にしました。
大当り9回。3連チャンが1回。2連チャンが1回。回転数2,648回転。大当り確率は294分の1。
マイナス1万5,500円という厳しい結果となりました。
厳しい回りでも抗えない、愛機の魅力と幸運
翌11月25日の金曜日。
私は今日もD店のミラクルフォースSPのシマへ足を踏み入れています。
昨日のミスを反省すべきですが、一度火がついた愛機への思いは止められません。
どれも釘の見た目は変わりません。
仕方なく、昨日と同じ357番台を打ってみることにしました。
回りはというと、千円あたり27回転前後。この機種は、肌感で30回転あれば打ち切ってもいいと思っています。
もう少し伸びてくれることを願うしかありませんでした。
今日も展開次第、運次第のパチンコとなることは、朝一番から見え見えでした。
なんとか、モーニング無制限の札が有効な範囲内で初当りを引くことができました。
これからどう出るか。この機種は好きなので、長くハンドルを握っていたいという気持ちは、常にあります。
その気持ちが台に届いたのか、出足から好調に連チャンが重なってくれました。
これといった大きなハマりに捕まることもなく後半に突入しましたが、夜9時すぎに雲行きが怪しくなってきたので、無理はせず帰宅することにしました。
大当り27回。3連チャンが2回。2連チャンが5回。回転数3,315回転。大当り確率は123分の1。
昨日の厳しい結果の敵を取ることができました。「来てみるもんだな」という胸をなでおろす感覚が、全身を包み込みました。
今月もフィーバーファンタジーⅢも含めマグレが続き、形にはなっているように見えてはいますが、回る台は2日から3日しか打てていないのが現状です。
返済を終えて手元資金に多少の余裕ができたとはいえ、ここで油断や立ち回りの甘さを見せるわけにはいきません。
ホールの釘調整や台の扱いは自分の力ではどうにもコントロールできないからこそ、いつ何時状況が急変しても生き残れるよう、常に自分自身を厳しく戒め続けなければならないのです。
相手も商売である以上、すべてが自分の理想通りにいかない『向こう合わせの世界』です。
本来求める基準に届かない台を打つのは心身ともに苦しく、歯がゆい思いばかりですが、その現実をしっかり理解し、把握した上でハンドルを握っています。
決して「打てない体」の感覚を捨てたわけではありませんので、その点はご安心ください。
11月27日(日)〜11月28日(月)酷すぎる釘と11月最終日の決着
酷い回りの356番台
11月27日の日曜日。
前日の土曜日はあまり気が進まず、静養に当てることにしました。今日も朝からD店へ入店し、ミラクルフォースSPのシマへ向かいます。
356番台を選択して打ち始めてみますが、これがすこぶる回りません。
厳しい回りです。
2,000円を打って台を移動しようとしたその時、大当りを引き、無制限札も付いてきてしまいました。
こうなると、出玉がノマれるまでは、ジグマとしてのスタイルを貫く意地で打ち続けざるを得ません。
結果として、持ち玉をなくすことなく閉店近くまで打ち続けることができました。
「この台、もしかしてシマの中で一番回らないんじゃないか」そう思うほどの酷い調整でした。
なんとか最後、少しだが笑って帰ることができたことだけが救いです。
スペック的に少し甘いミラクルフォースSPは、厳しい調整だとわかっていても、どうしても長く打ち続けてしまいます。
私の未熟さが、そこにありました。
大当り21回。4連チャンが1回。3連チャンが1回。2連チャンが3回。回転数2,648回転。大当り確率は294分の1。
収支は微々たるもの。
いかに回っていなかったかが、この数値からもよく分かります。
今月最終日、厳しいミラクルフォースSPとの決着
11月28日の月曜日。翌29日(火)と30日(水)は、「もう回らない台は構いたくない」という気持ちから休養日に当てるため、今日が今月の最終日となります。
朝一番からD店へ入店し、ミラクルフォースSPのシマへと入っていきます。
昨日の356番台のあまりの回らない酷さが脳裏を過ります。
そんな厳しい顔ぶれです。
なんとなく、361番台に腰掛けて打ち出してみます。
今日は千円あたり27回転以上あれば打ち切る気持ちで来ています。
ミラクルフォースSPは楽しいので、それで良しとします。
甘い判断かもしれませんが、それが当時の私のリアルな心理状態でした。
打ち出してみると、金曜日の357番台と同じくらいか。
千円で27回転前後はありそうなので、1万円までと決めて、今月最後の勝負を開始しました。
ところが、1万円を打っても当たりません。
だが、300回転回ったのです。
「これはいけるかもしれない」
いつもの厳しい回りの基準(千円35回転未満は打てない)を忘れ、追加投資を決め込みました。
初回の初当りは、ハマりの末、536回転目でした。
運良く無制限図柄で当たってくれたので、ここからが本当の勝負です。
しかし、途中で813回転という深いハマりも喰らってしまいます。
結局、夕方6時半まで打ち続けるも、これ以上の投資は無益に手元資金を削るだけだと判断し、撤退を余儀なくされました。
大当り8回。4連チャンが1回。2連チャンが1回。回転数2,217回転。大当り確率は277分の1という厳しい結果に終わりました。
【レトロあるある:盤面「落とし」の開け閉めと愛機の誘惑】
◆ ヘソ(命釘)以外の入賞口で回転率を作る、当時の盤面構造の工夫
ミラクルフォースSPのように、ヘソ(命釘)だけでなく盤面下部の「落とし」と呼ばれる入賞口が開いていることで回転数が跳ね上がる機種がありました。
ホール側がヘソ(命釘)を均一に揃えていても、こうした落としや袴の調整次第で特定台だけが予想外の回りを見せるという、当時のパチンコ台ならではの奥深さがありました。
◆ 「好きだから打ってしまう」という、プロでも抗えない愛機の魔力
期待値と数字だけで機械的に動くのが専業の理想ではあるものの、好きな機種や思い入れのある愛機を前にすると、「この機種なら負けてもいいや」と甘い見立てでハンドルを握り続けてしまうことがあります。
厳しい回りだと分かっていながらも、理屈抜きで打ち込んでしまう心理は、一般客もプロも変わらない人間の弱さそのものでした。
【この日の実戦から学んだプロの金言】
◆ 「好きだから」という感情で回らない台を追うのは、自己破滅への第一歩
どれほど愛着のある機種であっても、ボーダーラインや自分の設定基準を下回る台を「楽しいから」「甘い機種だから」という理由で打ち続けるのはプロとして失格です。
感情を優先した立ち回りは必ず収支の悪化を招きます。打ちたい気持ちを抑え、回らない台から立ち去る冷徹な判断力こそが、長期的に生き残るための絶対条件です。
◆ 持ち玉ができた時やマグレ勝ちの時こそ、自分の立ち回りを客観的に再評価する
回りの足りない台であっても、早い初当りや運による連チャンで勝ってしまうことがあります。しかし、その結果に満足して「来てみて良かった」と浮かれていると、甘い立ち回りが習慣化してしまいます。
数字上の回りがついてきていない勝ちは「ただのマグレ」と割り切り、自らの立ち回りの甘さを厳しく見つめ直す姿勢が不可欠です。
11月下旬の総括:愛機との苦闘とマグレで凌いだ月終盤の現実
今月は本日(28日)で終了することに決めました。
フィーバーファンタジーⅢで得たマグレの貯金もあり、今月のトータルの収支は勝ち越して終わることができました。
これにより、来月もまた生き延び、ホールの釘と向かい合うことができます。
今月、救世主となってくれたフィーバーファンタジーⅢが、今後も私のメイン機種になり得るのかどうかは分かりません。
それでも、いつか私のこの人生を一変させるようなお宝台に、再び出会えることを願っています。
厳しい愛機ミラクルフォースSPでの苦闘と、マグレで凌ぎ切った安心感。明日への希望を繋いだ、11月の記録でした。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
次回、【第51話】師走の始動と、P店のお宝台「120番台」で見つけた歓喜と焦りの3日間(1994年12月上旬)では、泣いても笑っても今年も残り1ヶ月となった、師走の始まりを振り返ります。
愛機ミラクルフォースSPとの苦い別れを経て、再びP店へと舞い戻った私を待っていたのは、フィーバーファンタジーⅢの「120番台」という予期せぬお宝台でした。超一級品の回りに歓喜するも、展開に恵まれず焦りが募る、激動の3日間の記録をお届けします。
どうぞお楽しみに!


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