【第43話】5連勝の歓喜|週末の油断が招いた泥沼の二日間(1994年10月中旬・後編)

totomeのパチンコ記録

こんにちは。

「totomeのパチンコ記録」へお越しいただきありがとうございます。

前回の第42話では、P店にて千円あたり35回転という優秀な台を掴み、据え置きへの確信から大きな出玉へと繋げることができた、充実した稼働の記録をお届けしました。

その勢いのまま今週5連勝というこれ以上ない結果を叩き出しながらも、週末の気の緩みから一転して厳しい戦いへと引き戻されていく、1994年10月中旬の記録です。

10月13日(木)〜10月14日(金)起死回生の夕方勝負と怒涛の5連勝

わずか1,000円からの明暗

10月13日の木曜日。今週の月曜日から水曜日にかけての流れが非常に良かっただけに、週の後半をどう乗り越えるかを占う重要な1日となります。気を引き締めてP店へ入店しました。

フィーバークィーンⅡのシマの様子を観察していくと、総じてガチガチに締められているわけではなく、何台かホール側の締め残しと思われる台が目に留まります。その中から、千円あたり30回転前後を期待して383番台を選択しました。

打ち出すと思ったよりも玉の飛び込みが良く、回転率は千円あたり31回転前後を維持している感覚でした。この台で、わずか1,000円の投資から大当りを引き当てます。これが保留玉内で4連チャンまで伸びてくれたものの、残念ながら無制限札を獲得することはできませんでした。一度すべての出玉をジェットカウンターに流し、気を取り直して現金投資での続行を決意します。

厳しいハマりと執念のホール移動

しかし、ここから状況は一変し、厳しいハマりモードに引き戻されてしまいました。回せども回せどもドラムが揃う気配はなく、気が付けば727回転というハマりを喰らってしまいます。手元の資金が削られていく中、これ以上の粘りは危険と判断し、逃げるようにホールを去りました。

まだ頭の中では次の立ち回りの整理が出来ていなかったが、これまでの経験からか身体が勝手に反応していました。車を走らせ、気が付けばB店の駐車場に到着していました。

時計に目をやると、時刻はすでに18時を回っています。この時間から打つべきか悩んだ挙げ句、ホールへ入店しました。フィーバークィーンⅡの281番台を選び、10,000円を上限のメドとして勝負してみることにします。回りは千円あたり28回転前後と、いつものこのホールの平均的な数値でした。

夕暮れ時に訪れた起死回生の7箱

この無理くりとも言える執念の行動が、思いがけず良い方向へ転がることとなります。投資5,000円の手前で大当りを引き、さらに無制限札も獲得することができたのです。

そこからは少しでも回転数を稼げるところを探し、いつもより少し弱めを狙ったストロークで安定させつつ粘り倒すと、閉店までの約3時間で一気に出玉が伸びてドル箱は7箱まで積み上がりました。最終的なデータは、P店で大当り4回、移動後のB店で10回。日中の大ハマりから一時はどうなることかと思いましたが、結果オーライとなった1日でした。

覚悟の打ち込みと順調な初当り

10月14日の金曜日。朝一番からP店へ入店し、真っ直ぐフィーバークィーンⅡのシマへ足を運びます。釘を細かく見ていくと、507番台の調整が少し良く感じられました。打ち出すと、回転率は千円あたり30回転は十分にありそうな感触です。今日の展開次第ではありますが、この台を打ち切る覚悟を決めてスタートしました。

初当りは、わずか87回転目、無制限札が付いてくる図柄で大当りを射止めます。この4日間は、本当に不思議な流れが続いています。回る台を打てば朝から重いハマりに苦しめられ、逆に回りが少し足りない台を打てば早い段階で簡単に当たってくれます。パチンコというのは、いつも思い通りにいかない不思議なものだと改めてつくづく思います。

2回目の大当りも早く、わずか23回転目で引き当てます。さらに3回目は保留玉が終了した直後、2回転目という早さで繋がり、その後も147回転目と、大きな停滞もなく順調に大当りが続いていきました。

持ち玉で凌いだ1,017回転の闇

展開の繋がりも良く、3連チャンが2回、2連チャンが2回と手際よく出玉を増やしていきます。途中で401回転の小ハマりと、1,017回転という強烈な大ハマりにも遭遇しました。

ここでまとまった負けを叩けば、返済を終えてようやく手元に残った貴重な軍資金も底を突き、明日からの生活すら危うくなります。そんな崖っぷちの状況であるにもかかわらず、これらはすべてそれまでに築いた持ち玉の範囲内での出来事だったため、追加の現金投資を強いられることもなく、無理なくクリアすることができました。

最終的には大当り25回を数え、閉店近くまで粘り倒して、今月一番と言える良好な結果を残すことができました。これで今週は、月曜日から今日まで負けなしの5連勝を決めたことになります。

10月15日(土)〜10月16日(日)油断が招いた泥沼と放心の立ち回り

5連勝の慢心と止め時を失った投資

10月15日の土曜日。平日に5連勝を決めていたこともあり、この土曜日と日曜日の週末は、様子見程度にホールへ行って軽く流すつもりでいました。しかし、その気の緩みが、のちに大ドツボへとはまる引き金となってしまいます。

朝からB店へ入店し、フィーバークィーンⅡの281番台を選びました。いつものように10,000円ルールを頭に置いて打ち始めます。

ところが、今日はどうしたわけか見た目よりも回りません。千円あたり25回転から26回転あたりをいったりきたりする、論外の調整でした。本来なら即座に止めるべきこの台に手を出してしまったことが、2日間にわたる泥沼の勃発へと繋がっていきます。

今週の連勝による甘えと、これまでの悪い癖が顔を出し、「そのうち当たるだろう」と止め時を見失ってしまったのです。予定していた10,000円を使い切っても席を立つことができず、15,000円、20,000円と、ズルズルと追加投資を重ねていってしまいます。

こうなると、当たるまでは引けないという最悪の思考パターンに陥っていきます。気が付けば投資は30,000円を超えていました。当たらない上に、打てるレベルにない台を回し続ける苦痛だけがのしかかります。

結局、40,000円の手前でようやく初当りを引き、無制限札も付いてきました。ノマれるまでは粘ろうと打ち続けたものの、見せ場もなくあっさりと全てノマれ、肩を落としてホールを後にしました。自分の立ち回りの甘さを痛感する、手痛い大敗となりました。

全閉めのシマと外れたタガ

10月16日の日曜日。昨日の大敗を取り戻したい一心で、今日はP店から入店しました。しかし、フィーバークィーンⅡのシマを回ってみると、釘は全閉め状態。打てる台は1台も転がっていませんでした。

普通ならここで回れ右をして帰るべきなのですが、昨日の大敗のせいで、自分の中のタガが完全に外れてしまっていました。何の根拠もないまま、ただ空いていた373番台へふらふらと腰をおろしてしまいます。これが、昨日の二の舞いとなる泥沼へ突入する原因となりました。

朝から当りは重く、867回転、427回転、510回転と続き、図柄も1回交換図柄ばかりという展開です。2連チャンが1回あったものの、トータルで8回の大当りを引いた時点で手元の玉は尽き、B店にすがるような気持ちで移動しました。

精神的限界のなかでの惰性打ち

もう、精神的にクィーンⅡのシマを見るのも嫌になっていました。逃げるようにして三洋のプロレス7のシマへトコトコと歩いていきます。しかし、設置されている台はどれもやる気のない調整ばかりでした。

その中から53番台を選んで打ってみたものの、話にならないほど論外な回りでした。もはや頭の中は放心状態で、何のためにハンドルを握っているのかも分からず、ただ惰性で打っているだけでした。ここで大当りを3回引いたものの、焼け石に水。今日も大きなマイナス収支となってしまいました。

終わり良ければ全て良し、とはよく言ったものです。今週の第2週は、平日の5連勝という歓喜など一瞬で吹き飛ぶほど、週末の2日間で最悪な結末を迎えてしまいました。立ち回りの反省とともに、明日以降の稼働にまで引きずりそうな嫌な雰囲気だけが、心の中に残り続けることとなりました。

【レトロあるある:連勝の油断と週末の惨劇】

◆ 絶好調の波に乗っている時ほど陥る「週末の軽い流し」という罠

平日にトントン拍子で連勝を重ねていると、週末の勝負もどこか「消化試合」のように軽く考えてしまいがちです。「まあ今日も適当に遊べればいいか」という慢心から入店した日ほど、ホールの全閉め調整や大ハマりの大ドツボに捕まり、それまでの勝ち分を一気に吐き出す悪夢に襲われました。

◆ 打てる台がない時の「惰性打ち」と「店内迷走」の絶望感

メインシマが全閉めで打てる根拠を失った時、普通なら退店すべきなのに「負けた分を取り戻したい」一心で他機種のシマへフラフラと彷徨うあの時間。冷えた思考で座った回らない台のハンドルを惰性で握り、「何のために打っているのか」すら分からなくなる放心状態は、パチンコ打ちなら誰もが一度は通る苦い洗礼でした。

【この日の実戦から学んだプロの金言】

◆ 連勝時の慢心こそ最大の敵。「打たない勇気」を持てるかがプロの境界線

絶好調な時期ほど「そのうち当たるだろう」という甘い考えが生じ、基準に満たない台でも投資を継続してしまいがちです。どれだけ平日に結果を残していても、回らない台と判断した瞬間や打てる台がないシマを見た瞬間に「撤退する勇気」を持つことが、大惨事を防ぐ絶対の鉄則です。

◆ 大ハマりも持ち玉があれば無傷。出玉があるうちに「持ち玉比率」を高める

1,000回転を超えるような深い大ハマりを喰らっても、現金投資ではなく「持ち玉」の範囲内であればメンタルも軍資金も崩壊せずに耐え切れます。勝てる日に確実に持ち玉を確保し、現金投資を極力回避する立ち回りこそが、長期的収支を安定させる最大の防御策となります。

10月中旬・後編の総括:泥沼の反省と次なる戦いへの再始動

今週の稼働は、平日の勢いのまま5連勝という最高の展開を掴みながらも、週末のたった一瞬の油断と甘さによって、すべてを失う泥沼へと転落していく、ジグマとしての怖さを象徴する1週間となりました。

優秀な台での確かな手応えがあったからこそ、打てないレベルの台に対峙したときの止め時の判断を狂わせ、放心状態のまま惰性で打ち散らかしてしまったことは、自らのスタイルにおいて大きな反省を残しました。どれだけ良好な結果を積み重ねていても、一歩間違えれば一瞬にして奈落の底へ突き落とされる。この苦い経験を糧に、外れてしまったタガをもう一度締め直し、10月後半の戦いへと再び向き合っていかなければなりません。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

次回、【第44話】嘘の回りムラに騙された代償と、朝一から喰らった倍返しの洗礼(1994年10月中旬)では、欲しい場面での連チャンからドル箱を積んだ木曜日のリベンジから一転、金曜日の朝一に一時的な回りムラに騙され、1,256回転という倍返しの洗礼を喰らった10月中旬の激動の記録を振り返ります。

どうぞお楽しみに!

totome

1980年代後半から約40年にわたりパチンコに親しんできたシニアパチンコファンのtotomeです。

当ブログは18歳以上の方を対象に、女性を含むパチンコ好きのシニア世代の皆さまと共に、昭和・平成・令和のパチンコの思い出や当時のホールの熱気、懐かしい名機たちを実体験をもとに振り返っています。

本ブログは勝敗を競ったり、遊技を推奨したりすることを目的としたものではありません。当時の時代背景や人との出会い、失敗や反省、専業時代に感じた迷いや学びも含めて記録として残している個人の回顧録です。

同じ時代を過ごした方には懐かしく、若い世代の方には当時のパチンコ文化を知る一つの資料として楽しんでいただければ幸いです。

totomeをフォローする
totomeのパチンコ記録
totomeをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました