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「totomeのパチンコ記録」へお越しいただきありがとうございます。
前回の第38話では、底なし沼の一歩手前である1111回転のハマりから、執念のガッツポーズで奇跡的な逆転劇を演じた激闘の記録をお届けしました。
「回らない、深追い、大負け」という3つのNGワードを胸に刻み、今月のラストスパートに挑むなかで出会った新たな閃きと、激動の9月最終日の記録です。
9月28日(水)〜9月29日(木)3つのNGワードと天打ちの閃き
3つのNGワードと、パーフェクトな女神
9月28日の水曜日。今月も残り3日となり、いよいよ本当のラストスパートを迎えました。
私の頭の中にあったのは「回らない台を打たない、深追いをしない、大負けをしない」という3つの絶対的な戒めでした。
月の収支を綺麗に残して終えるためにも、この3つのワードに繋がる行動だけは絶対にNGであると、強く自分に言い聞かせながらP店へと朝一番に入店しました。
いつも通りシマを丁寧に見て歩くなかで、フィーバークィーンⅡの378番台に目が留まりました。
釘の状態を一通り確認すると、一昨日の良い調整の残りと同じように見えます。
これなら見た目通り、千円あたり32回転前後は回ってくれそうな気配を感じて腰を据えました。
打ち出すと、久々に嬉しい展開が待っていました。
わずか500円玉の2枚目で早くも初当りを引き当てたのです。
しかも運良く持ち玉遊技ができる無制限の札付きです。
朝一番からこれ以上ない最高の形が整い、「今日はいける、いってくれ」と願う気持ちが自然と膨んでいきました。
その願いに応えるかのように、出玉はイメージ通りに順調に伸びていき、ドル箱が次々と積み上がっていきます。
ここまでは何一つ文句のつけようがない展開でした。
今日のクィーンⅡは、まるでパーフェクトに近い微笑みを向けてくれる女神のようでした。
途中で大きめのハマりに捕まり
「ヤバいかもしれない」
身構える場面もありましたが、それもわずか678回転のところでしっかりと止まってくれました。
実際の回りにほんの少しの物足りなさを感じる局面もありましたが、贅沢を言える展開ではありません。
そのまま閉店近くまでしっかりと打ち切ることができました。
最終的なデータは、大当り23回、3連チャンが2回、2連チャンが2回。
最高の滑り出しを見せてくれたこの勢いのまま、残り2日を何とか無事に乗り越えたいと強く思いながらハンドルから手を離しました。
天打ちの閃きと、思わぬ収穫
9月29日の木曜日。
この日は朝起きた瞬間に、頭のなかで何かがピンとひらめきました。
特別な根拠や理由があったわけではありませんが、いつものP店ではなく、自然とB店に向けて車を走らせていました。
パチンコの世界に身を置いていると、時にこうした理屈を超えた直感が働くことがあります。
B店に到着後すぐに入店し、フィーバークィーンⅡのシマへと向かいました。
しかし、並んだ台の釘を見比べてみても、特別これといった明確な違いを見出せません。
ひとまず272番台を選んで打ってみることにしました。
ですが、実際の回りはいつも通りで、お世辞にも他人に勧められるような甘い状態ではありません。
状況を打開しようと、玉を右側に狙う「右打ち」なども試してみましたが、目に見えるほどの効果は得られませんでした。
しばらく厳しい盤面をじっと見据えながら、
「やはり今日は引き上げるべきか、止めるかな」
諦めかけたその時、今日2回目となる鋭い閃きが降りてきました。
「盤面の真上の頂点を狙う『天打ち』に切り替えたら、どうだろうか」
当時の多くのデジパチは盤面が、現代の機種とは異なり、真ん中で縦に折りたたむとほぼ重なるくらい左右対称の釘配置になっていました。
そのため、通常の左盤面狙いだけでなく、右打ちや、天釘の頂点付近を狙う「天打ち」など、打ち方ひとつを変えるだけでも玉の動きやゲージの甘さが変化し、いろいろと楽しめる奥深さがあったのです。
今日は妙に感覚が冴え渡る日のようでした。ストロークを調節し、天打ちを試しながら玉の流れをじっくりと観察してみます。
すると、盤面の真ん中から左右に綺麗に玉が分かれていき、そこからヘソ(命釘)に向けて、思ったよりも玉が集まっていくのが目に見えて分かりました。
これはいけるかもしれないという手応えが走ります。
そのまま天打ちのストロークを継続して打ち進めていくと、千円あたりの回数は31回転まで一気に跳ね上がりました。
これには思わず得をした気分になり、諦めかけていた調整から思わぬ収穫を得られるかもしれないという期待に胸が踊りました。
狙い通りの展開と専業としての満足感
初当りは、投資が3,500円目に入ったところでやってきました。
さらにここで幸運にも無制限の札を獲得し、戦う形が完璧に整いました。
固定概念にとらわれず、試せることは何でも試してみるもんだと、自らの行動の大切さを深く痛感しました。
今日の女神も大変ご機嫌がよろしいようで、大当り終了直後の保留玉で、見事に大当りを引き当てて2連チャンを決めてくれました。
朝一番の段階でこれだけの好展開に恵まれるのは本当に嬉しいことです。
専業として生きる以上、持ち玉は1玉でも多い方がいいに決まっています。
私のこれまでの経験上、初当り直後の保留連チャンというのは決して確率として多くはないため、確かな勢いを感じていました。
その後も深いハマりに捕まることもなく、小ハマり程度で上手く凌いでいきます。
後半に喰らった最大のハマりもわずか467回転にとどまり、終始軽快なフットワークで当たってくれました。
ここ2日間は、訪れるホールこそ違ったものの、クィーンⅡの女神たちは非常に軽やかな足取りで私を支えてくれました。
普段からもう少し安定して、毎回こういう素直な出方をしてくれたならどれほど楽だろうか、と思わずにはいられません。
しかし、気まぐれで頑固なクィーンⅡ。そんな都合の良い話、あり得ないことはすでに経験済みです。
だからこそ、自分の閃きがバチッとハマり、いいパチンコが出来たという確かな満足感に包まれた、充実の2日間となりました。
9月30日(金)泣いても笑っても最終日、波乱と執念の猛烈な連チャン
急な心変わりと重苦しい立ち上がり
9月30日の金曜日。泣いても笑っても、今日で激動の9月も最終日を迎えます。
しかし、良い状況が3日と続かないのがパチンコという厳しい世界の現実です。
ここ2日間の好調に浮かれることなく、とにかく、
「回らない台を打たない、深追いをしない、大負けをしない」
3つの絶対ルールを、何が何でも守り抜くことだけを頭に叩き込みました。
朝、車を運転しながら途中まではいつものP店へ向かっていたのですが、直前になって急に気が変わり、急遽B店へと進路を変更しました。
その理由についても、やはり「なんとなく」としか言いようがありません。
不思議な直感によるものでした。
B店に入店し、フィーバークィーンⅡのシマから281番台を選んで試してみることにしました。
ですが、実際の回りは千円あたり28回転から29回転を行ったり来たりしており、勝負するには明らかに足りない厳しい状況でした。
今日もルールに則り、ひとまずは成り行き任せの1万円勝負となります。
しかし、ここ2日間の軽やかさとは打って変わり、朝一番からシマ全体に重苦しい雰囲気が押し寄せているのを感じていました。
最初の初当りを引いたのは387回転目でした。
しかし、これは1回交換が必要な通常図柄だったため、一度ジェットカウンターにすべて流して仕切り直すこととなります。
続く2回目の大当りは412回転目。
これも再び交換図柄となり、手元に残ることなく出玉を流しました。
現金を投入する状況が続くなか、3回目の大当りはさらに深く吸い込まれた755回転目でした。
ここでようやく無制限の札が付く図柄で揃ってくれたものの、ここまでの度重なる投資によって、状況としては極めて苦しい展開に追い込まれていました。
今日の状況ではここからの回収は不可能に近いだろう。
そう冷静に判断し、手元の持ち玉がすべてノマれた時点で、今日は潔くお帰りにしようと心に決めて打ち続けました。
土壇場での猛烈な連チャンと歓喜の閉幕
しかし、ここから劇的に雲行きが一変することとなります。
諦めかけた3回目の大当りの直後、なんと一気に4連チャンという猛烈な展開をカマしてくれたのです。
「もしかしたら、まだ分からないぞ」
胸の奥にわずかな期待感がフツフツと湧き上がってきました。
この4連チャンを皮切りにして、シマの主役へと躍り出るかのように、3連チャン、2連チャンと、畳み掛ける勢いとなりました。
最終的に大当りを16回引いたところで、苦しかった収支が一気に少しプラスの方向へと傾いてくれたのです。
これ以上の深追いは3つのNGワードに反します。夜の9時になったところで、見事に勝ち抜ける形で勝負を締めくくった。
今月の大きなテーマとして掲げていた「大きく負ける日を作らない」という生存戦略。
かなりの幸運やパチンコマジックに何度も救われた部分も大きいですが、自分を律した結果として、確実に1日単位の大きなマイナスを減らすことができたという、確かな事実が残った9月となりました。
【レトロあるある:打ち方の閃きと土壇場の逆転劇】
◆ ストローク一つで盤面が一変する、左右対称ゲージと「天打ち」の妙味
現代と違い、当時の盤面はほぼ左右対称の釘配置でした。だからこそ、通常の左打ちだけでなく右打ちや「天打ち」など、ストロークを工夫するだけで玉の散り方がガラリと変わり、吸い込まれるようにヘソへ向かい始める快感がありました。
自分の長年の感性と創意工夫で「回らない台」をお宝台へと化けさせたときの喜びは、アナログなレトロ台だからこそ味わえる醍醐味でした。
◆ 持ち玉全ノマれ寸前からの、ホールを揺るがす爆発連チャン
「今日は完全に負けパターンだ…」と諦めて持ち玉の打ち切りを決意した土壇場から、怒涛の連続大当りが押し寄せるドラマ。
手元のドル箱があっという間に積み上がっていく興奮と、泥沼から這い上がって見事に勝ち逃げを決めた瞬間の爽快感は、パチンコ専業の記憶に強く刻まれる至福の時間でした。
【この日の実戦から学んだプロの金言】
◆ 「回らない・深追い・大負け」の3つを裁つ徹底した自制心
勝負の明暗を分けるのは、大勝ちすること以上に「大負けするリスクをどれだけ排除できるか」です。
自分の中で破ってはならない「NGワード」を明確にし、展開が悪ければ即座に撤退の選択肢を選べる強いメンタルこそが、収支をプラスで残し続けるプロの絶対条件です。
◆ 状況を打破するのは「過去の固定概念」を捨てる柔軟なアプローチ
「この店はこうだ」「この打ち方しか通用しない」という固定概念に縛られていると、目前にあるチャンスを見逃してしまいます。
ストロークを変える天打ちのように、現場で試せる工夫を即座に実行する柔軟さが、苦しい局面を打開する突破口となります。
どれだけ現金を削り取られても、持ち玉がノマれる直前の一瞬のトリガーから、驚くような勢いでドル箱を積み上げていく。
そんな逆転劇を経験した、9月の最終日でした。
自らに課した「大負けをしない」というルールを必死に守ろうとした結果、最終的には幸運の流れが味方をしてくれ、プラスの収支で一ヶ月を締めくくることができました。
しかし、専業として生きる毎日は、一つの月が終わったからといって確かな安心が訪れるわけではありません。
明日になればまた、真っ白な状態から変わりゆく調整と対峙しなければならない。
「明日が見えない」という終わりのないプレッシャーと気の重さを抱えながらも、私はまた、次なる10月のホールへと向かうために、静かに心の準備を始めるのでした。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
次回、【第40話】10月の幕開けと、過渡期を告げるモーニング(1994年10月上旬)では、何とか踏みとどまった9月を終え、季節が秋へと一歩進んだ10月の始まりとともに、再び大きく変化していくホール調整と、生き残りをかけた新たな戦いの幕開けを振り返ります。
どうぞお楽しみに!


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