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「totomeのパチンコ記録」へお越しいただきありがとうございます。
前回の第48話では、過去最高の回りを見せたお宝台の余韻に引きずられ、体調不良と厳しい釘に翻弄されながらも、なんとかその日を凌いだ苦闘の1週間をお届けしました。
今回は、散々だった前週を乗り越え、フィーバークィーンⅡを見限るという決断の末に、別のシマで思わぬ幸運に救われた11月下旬の記録です。
11月21日(月)〜11月22日(火)クィーンの放棄と連日の早い初当り
いつもの光景と苦渋の決断
11月21日の月曜日。なんとかマイナス収支の連続を避けて凌いだ1週間を終え、心機一転となる3週目の月曜日がやってきました。
「今日こそは釘の状態が上向いているのではないか」
いつものように淡い期待を胸にP店へと足を踏み入れます。
真っ先に向かったのは、やはりフィーバークィーンⅡのシマです。
しかし、端から順番に釘を確認していく私の目に飛び込んできたのは、先週から何一つ代わり映えしない、見るも無惨な状態の台ばかりでした。
これ以上、このシマに固執していても打てるレベルの台は見つかりません。
そう判断した私は、今日は思い切ってフィーバークィーンⅡを見限り、他のシマを探索して回ることにしました。
予想外の早い初当りと良好な滑り出し
ホール内を歩き回っていると、「フィーバーファンタジーⅢ」のシマでふと足が止まりました。
全体的に個体差はあまり感じられないものの、どの台も総じてヘソ(命釘)がほんの少しだけ広く見えるような気がしたのです。
とりあえず試してみようと、302番台に腰を下ろします。回りがどうこうと判断する以前のことでした。
なんと、打ち出してわずか15回転目で、あっさりと大当りを引いてしまったのです。
しかも、そのまま無制限の札も付いてきました。
台の本来の回りを把握する前に当たってしまうのは、判断を鈍らせるという点で良し悪しがあります。
だが、今の私にとって、早い段階での当りと無制限札の獲得は何よりの助けとなります。
そのまま持ち玉で打ち続けて様子を見ると、千円あたり30回転には届かないものの、29回転前後は安定して回ってくれそうな感触がありました。
これまでの自分の基準からすれば決して満足できる調整ではありませんが、今のP店の厳しい状況を考えれば、十分に続行する価値はあると判断しました。
前半から中盤にかけて、展開は非常に穏やかでした。
順調に出玉の箱が積み上がっていきます。
回りも29回転前後でピタリと安定していたため、今日はこの台と心中して最後まで打ち切ることを決めました。
後半戦に入っても出玉を削られるような大きなハマりに遭遇することはなく、閉店近くまで安心してハンドルを握り続けることができました。
結果は、大当り23回、確変が10回。回転数は3,755回転で、確率は163分の1。この回りの台としては、出来すぎと言えるほど大満足の1日となりました。
昨日と同じ展開、連日の早い初当りと深いハマり
翌11月22日の火曜日。
昨日の良好な結果に気を良くした私は、今日もフィーバーファンタジーⅢでマグレを狙ってみようと心に決めていました。
朝一番から入店し、フィーバークィーンⅡのシマは素通りして、真っ直ぐに目的の場所へ向かいます。
釘の状態を見渡すと、見た目は昨日とほぼ同じように感じられました。
そこで、今日は305番台に座ってみることにしました。
打ち出してみると、玉の動きは昨日の302番台とよく似ており、回転率もやはり29回転前後といったところです。
昨日と同じように、まずは上限を1万円と決めて打ち進めることにします。
昨日のような出来すぎた展開がそう簡単に続くとは思っていません。
「決められた投資額以内で当りを引き、無制限札をもらって形を作る」ということだけを目標にしていました。
ところが、現実は私の予想を遥かに超えてきました。
なんとこの日も、打ち始めてわずか17回転目で最初の大当りを引き当て、無制限札まで手に入れてしまったのです。
「まさか、昨日の再現なんてあり得ないよね」と思わず独り言が漏れました。
私の戸惑いなどお構いなしに、台は順調に大当りを繰り返していきます。
まるで昨日の出来事をそのまま再現しているかのような時間が流れていきました。
しかし、後半に入ると試練が訪れます。
1,174回転という非常に深いハマりに捕まってしまったのです。
通常の台であれば、ここで大きく出玉を削られ、追い詰められてしまうところです。
だが、ここはフィーバーファンタジーⅢというノーマル確変機の強みが十分に発揮されました。
持ち玉を減らすことなくこの深いハマりを耐え凌ぐことができ、最終的には昨日と同じように十分すぎるほどの出玉を確保して、出来すぎた2日間を終えることができました。
結果は、大当り20回、確変が5回。回転数は4,126回転で、確率は206分の1でした。
11月23日(水)4桁ハマりを乗り越えた執念と3連勝の結末
朝一番からの重苦しい展開と心の貯金
23日の水曜日。
「二度あることは三度ある」という言葉を胸に、今日も朝からP店へ入店しました。
フィーバーファンタジーⅢのシマを歩いてみますが、今日も目立った調整の変化は見受けられません。
昨日の305番台と一昨日の302番台はあえて外し、他の台を観察してみましたが、どれも似たり寄ったりの状態に見えます。
仕方なく、直感で310番台から試してみることにしました。
打ち出しを始めると、この3日間で触った台の中では一番回っているような感触があります。
とはいえ、千円で1回転ほど上乗せされている程度の違いでしかありません。
「さすがに3日連続で早い当りはないだろう」と覚悟はしていましたが、その予感は見事に的中しました。
過去2日間とは真逆で、朝一番からまったく当たる気配がありません。
デジタルだけが虚しく空回りしていきます。
この機種の大当り確率は220分の1程度だったと記憶しています。
「フィーバークィーンⅡの辛さに比べれば、この程度の確率は可愛いもんじゃないか」と自分を納得させながら、ひたすら現金投資を繰り返していきました。
回転数が4桁を超えても、台はうんともすんとも言いません。困った展開になってきました。
しかし、私にはこの2日間で得た持ち玉と収支の余裕がありました。
もしこれが連敗続きの状態であれば、とっくに台を捨てていたでしょう。
手元に少し余裕があるという事実が、当たるまで打ち続けるという選択を後押ししてくれたのです。
ようやく初当りを引いたのは、1,209回転目のことでした。なんとか無制限札も獲得できたため、ここからが本当の勝負です。
幸いにも、2回目以降は順調に出玉を伸ばしていくことができました。
朝からの現金投資が多かった分、最終的なプラス収支は削られてしまったものの、終わってみれば3日間連続で良好な結果を残すことができたのです。
先週溜まっていた重苦しい気分を、この3日間で綺麗に晴らす形となりました。
【レトロあるある:ノーマル確変機(ファンタジーⅢ)の強みと魅力】
◆ 単発の連続でも持ち玉が減らない、当時のノーマル確変機の安定感
フィーバーファンタジーⅢのように「確変に入れば次回大当りまで継続(1回ループ/大当り確率は通常時と同じ)」というスペックは、爆発力こそ控えめなものの、ハマリ時の出玉維持には強い安心感がありました。
単発が当たっても確実に1箱分の出玉が得られるため、1,000回転を超えるような深いハマリに遭遇しても、手持ちの出玉だけでそのまま耐え切れるという、当時の専業にとっても実に頼もしい仕様でした。
◆ 看板機種から離れた時の「シマの空気感」の違い
看板機種のような主力のシマは常に鉄火場で殺伐としていましたが、少しメインから外れたシマは客層もおだやかで、落ち着いて台と向き合える独特の空気がありました。
ヘソ(命釘)の開け閉めもマイルドで、プロとしてのガツガツした立ち回りから一息つき、じっくりと玉の動きを観察できる隠れたオアシスのような存在でもありました。
【この日の実戦から学んだプロの金言】
◆ 看板機種に執着せず、打てる可能性のある他機種へ柔軟に視点を切り替える
どれだけ思い入れのある看板機種であっても、ホールが釘を締めて打てるレベルにない時は潔く見切る判断が必要です。「いつか開くはずだ」と回らない台に執着し続けるのはプロとして最も危険な姿勢です。
ホール全体を見渡し、少しでも条件の甘い機種やシマへ柔軟に立ち回りの軸を移すことが、結果として資金を守り生き残ることに繋がります。
◆ 回り不足の台で勝てた時こそ浮かれず、「運による結果」だと冷静に認識する
千円あたり29回転前後という、自分基準では決して満足できない調整で3連勝できたからといって、自分の腕を過信してはいけません。
今回の結果はあくまで確率の偏りと早い初当りに助けられた「運によるもの」です。妥協した釘で勝てた時ほど兜の緒を締め直し、「次は本物の回りを掴む」という基本の姿勢を忘れないことが重要です。
11月下旬の総括:妥協の調整から得た手応えと明日の稼働への糧
この3日間、フィーバーファンタジーⅢで残した結果は、ジグマとして両手を挙げて喜べるような内容ではありませんでした。
千円あたり35回転を超えるような本物のお宝台を掴んだわけではなく、あくまで29回転前後の妥協できる釘で、運良く展開に恵まれただけだからです。
しかし、毎日の生活を懸けている身としては、結果が全てという側面が非常に大きいのもまた事実です。
軍資金が尽きる不安に追い詰められ、気分的に重いものを引きずりながらホールへ通うよりは、こうして少しでも持ち玉に余裕を持てたことのほうがよっぽど大切でした。
この予想を大きく上回る良好な結果は、明日からも諦めずに釘と向き合い続けるための、大きな糧となりました。
厳しいフィーバークィーンⅡから一時的に離れ、少し甘いスペックの機種に救われた、11月下旬の記録でした。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
次回、【第50話】気まぐれなホール移動と、好きだからこそ抗えなかったミラクルフォースSPでの苦闘(1994年11月下旬)では、ファンタジーⅢでの好調から一転、気まぐれに訪れたD店で愛機ミラクルフォースSPと対峙する記録をお届けします。
釘の厳しさに苦しみながらも、好きだからこそ打ち続けてしまう専業ならではの葛藤と、11月末のリアルな日常を振り返ります。
どうぞお楽しみに!


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